文化探究誌
特集「探偵小説のアジア体験」
定価1381円+税
A5判 144頁
1999年4月発売
「探偵小説のアジア体験」は、日本の探偵小説作家とアジアとの関わり合いを探る。渡辺啓助(蒙古)、小栗虫太郎(南方)、夢野久作(朝鮮)を取り上げた作家論、満洲と関係のある探偵作家を紹介するエッセイ、作家論で取り上げられなかった探偵作家をフォーローする作家紹介など。そして、本特集で注目する在満作家の大庭武年「小盗児市場の殺人」を再録。ガイドには、『新青年』掲載作からアジアを舞台とするものをリストアップし内容を紹介する記事と、特集関連で現在入手可能な本を取り上げた記事がある。日本文学史、日本推理小説史がともに顧みることのなかった部分に光をあてる、総力特集。(責任編集……藤田知浩)
『新青年』の国際性とアジア ―移民・植民地・徴用作家―……『朱夏』編集部
さいはての訪問者 ―渡辺啓助「オルドスの鷹」をめぐって―……八本正幸
小栗虫太郎と不在の南洋……長山靖生
夢野久作と朝鮮 ―「日韓合併思ひ出話」と「爆弾太平記」―……藤田知浩
満洲出身の探偵小説作家を語る……加納一朗
[作家紹介]探偵作家たちとアジア
橘 外男……田中益三
江戸川乱歩…中 相作
牧 逸馬……鵜飼和史
久生十蘭……藤田知浩
大庭武年……西原和海
日影丈吉……井澄時雄
石沢英太郎……橋本雄一
鮎川哲也……秋葉守之助
加納一朗……山田賢二
竹中英太郎と月刊満洲社……大村 茂
[再録小説] 小盗児市場の殺人……大庭武年
『新青年』アジア関連探偵小説紹介(一)……藤田知浩
特集関連入手可能本紹介……『朱夏』編集部
ブックレビュー1999(前期)
自著を語る・『植民地台湾の児童文化』……游 珮芸
旧著再読
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