『長く黄色い道』表紙

『長く黄色い道 ―満洲・女性・戦後

田中益三 著

定価2400円+税

四六判 281頁

2006年7月発売

ISBN 4-915961-06-0

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内容

満洲に生き、希有な体験をバネに戦後へと繋げた女性たち。語られなかった〈生〉の数々が今、ここに明らかにされる。小説家、女性飛行士、現地作家、婦人運動家、演劇人etc。満洲と女性と文化の問題を本格的にトータルに論じた本。渾身のノンフィクション!

プロフィール(刊行時)

田中益三 (たなか・ますぞう)

著書に尾崎秀樹と共解説で『中国商工地図集成』(柏書房)ほか。文化探求誌『朱夏』主宰、「満洲国」文学研究会、会員。「昭和期」の文化全般に関心を寄せている。

目次

〈Ⅰ〉

言い出しかねて……平林たい子

虹の彼方に……西﨑キク

私の青空……牛島春子

貴方とならば……望月百合子

夢見る頃を過ぎても……藤川夏子

〈Ⅱ〉

李香蘭の大陸三部作

川島芳子と虚実の断面

竹宮恵子のコミック『紅にほふ』

戦時歌謡と女性表象

中林庫子とマルーシャもの

秋吉敏子・ニュー・ディレクション

〈Ⅲ〉

始まり、そして終わりのないものへ

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